C:\NOVEMBER> wordcount

30日。小説ひとつ。

目標を決め、書いた分を記録して、間に合うかどうかを教えてくれる一本の線を見る。すべてこのブラウザの中だけで完結します。

NOVEMBER.DOC 挿入

字。11月30日まで。

5万字が昔からの数字です。実際に書くつもりの量に変えてください。

0 書いた字数
0 ここから1日
30 残り日数

ここまでの11月

このページの内容はすべて、このブラウザの、この端末の中だけに保存されます。アカウントもなければ、控えを持っているサーバーもありません。つまり、ブラウザのデータを消せばこれも消えます。数字が大事なら、バックアップのボタンを使ってください。

PACE.TBL

その日までに書けているべき字数

5万字のペースを、1日1行で。各行は、その夜に寝るとき原稿が立っているべき累計です。その日に書く分ではありません。そちらは、この線に乗っているかぎりおよそ1,667字です。

第1週

1日の目標がまだ小さく見える週。そう見えるのはこの週だけだ。

その夜の累計残り覚えておくとよいこと
1日目1,66748,3331日ぶんの字数。まだ何も遅れていない。
2日目3,33346,667
3日目5,00045,000
4日目6,66743,333
5日目8,33341,667
6日目10,00040,000
7日目11,66738,333ひと月の7分の1、本の5分の1。

第2週

人がやめる週。何かが失敗したわけではない。目新しさが切れただけで、終わりはまだ遠い。

その夜の累計残り覚えておくとよいこと
8日目13,33336,667
9日目15,00035,000
10日目16,66733,333
11日目18,33331,667
12日目20,00030,000ここで2日ぶん遅れていても、取り戻すのは3,300字、1日185字。まだ安い。
13日目21,66728,333
14日目23,33326,667

第3週

折り返しは過ぎた。第1週の遅れが、1日あたりの字数として効きはじめる。

その夜の累計残り覚えておくとよいこと
15日目25,00025,00015日目の夜で折り返し。ここにいるなら、ちょうど時間どおり。
16日目26,66723,333
17日目28,33321,667
18日目30,00020,000
19日目31,66718,333
20日目33,33316,6673分の2。残りの3分の1に10日ある。
21日目35,00015,000

第4週

数えられる距離まで来た。1日の数字が抽象でなくなる。

その夜の累計残り覚えておくとよいこと
22日目36,66713,333
23日目38,33311,667
24日目40,00010,000
25日目41,6678,333残り5日。ここからは1日さぼるごとに、1日あたり約400字ずつ重くなる。
26日目43,3336,667
27日目45,0005,000
28日目46,6673,333

最後の2日

残ったものが残ったもの。11月30日に書き終わる小説は、とても多い。

その夜の累計残り覚えておくとよいこと
29日目48,3331,667
30日目50,0000完了。

これは30日で5万字という目標に対する累計です。d日目の目標は、目標字数にdを掛けて30で割った値。上のトラッカーで別の目標を入れれば、そちらで計算しなおします。ここに書かれていることは規則ではありません。9日目に表より遅れていることは、その本が書き上がるかどうかと関係がありません。

README.TXT

もう少し知りたい人へ。この数字がどこから来たのか、なぜ第2週で挫折が起きるのか、4日忘れたときこのトラッカーが何をするのか。

5万という数字はどこから来たのか、そしてここでは何の5万か

まず単位の話をしておきます。このページは5万を「字」として扱います。 日本語で書く人が数えるのは語数ではなく文字数だからで、入力欄も、ペース表も、 上の数字もすべて字数です。ただし、元になった5万は英語の語数で、 英語の5万語と日本語の5万字は同じ分量の原稿ではありません。ここで数字を そろえているのは、同じ量だからではなく、30日間の目標として同じくらいの 重さを持つからです。5万字は400字詰め原稿用紙で125枚、1日あたりでは 1,667字、原稿用紙で4枚と少しになります。

その5万という数は、1999年にサンフランシスコ・ベイエリアの少人数の 友人グループが決めた切りのよい数字で、ちょうどいい無理さだったために 残りました。最初の11月に参加したのは21人です。短い長編くらいの分量に なるよう選ばれた数で——基準としてよく名前が挙がるのは 『グレート・ギャツビー』で、英語でおよそ47,000語です——人が どれくらいの速さで書けるかから導かれたものではありません。

National Novel Writing Month はそこから、ウェブサイトと文字数 トラッカーと地域のボランティアと、年に数十万人の参加者を持つ組織に なりました。その組織は2025年に活動を終えると発表しています。数字のほうが あとに残った、というのが見ておく価値のあるところです。公式に記録する 場所がなくなっても、人は11月を続けました。

ここにあるものは、その組織とは何の関係もありません。5万がこのページの 初期値なのは、この趣味がその数字に落ち着いたからで、上の欄を書き換えられる ようにしてあるのは、それがもともと恣意的な数字だからです。

ひと月で5万字は、1日何字か

1日1,667字、30日間、毎日です。どの表にも出てくる数字で、 このトラッカーもそこから始まります。原稿用紙なら1日4枚と少し。それに どれだけ時間がかかるかは、誰にも正直には言えません。書く速さは、同じ人の 日ごとの差よりも人と人のあいだの差のほうがずっと大きく、しかも同じ人が、 ある晩は40分で終え、次の晩には3時間かけるからです。

1,667字の落とし穴は、これが平均だということです。平均は、実際の計算より ずっと人を安心させます。1日休めば、残りの目標は1,724字になります。3日で 1,852字。最初の1週間をまるごと落とすと、残る23日は1日2,174字です。破滅的では ありませんが、始めたときに引き受けたのとは別の作業です。そしてそれを8日目に 知るのは、20日目に知るよりずっとましです。

このページのいちばん上にある数字が「1日」ではなく「ここから1日」なのは、 まるごとその理由です。固定の日課は、最初に一度飛ばした時点で本当ではなく なります。4日休んだあとにまだ1,667と表示しつづけるトラッカーは、 慰めになる嘘をついています。

なぜ第2週で挫折が起きるのか

第2週には評判があり、その評判は正しいものです。そのころまでに失敗は何も 起きていません——それがまさに問題です。何か月も頭の中で温めていた書き出しは、 もう書いてしまった。早起きの目新しさは切れた。1万5千字あたりにいて、これは 相当な仕事量で、道のりの3分の1で、終わりはまだ2週間ぶんの夜の向こうです。

ここに裏技はありませんが、気分には言えず計算には言えることが2つあります。 1つ目は、第2週の遅れは安いということ。12日目に2,000字足りないのは、 残る18日に均せば1日110字ほどで、ないに等しい。同じ差が25日目にあれば 1日400字で、こちらは本物です。上の図は、その違いがまだ安いうちに 目に見えるようにするためにあります。

2つ目は、予測線はたいてい気分より優しいということ。遅れている人は、 実際より遅れていると思い込みがちです。覚えているのが、書けた日ではなく 飛ばした日だからです。日付は、気分よりも言い返しにくい。

遅れてしまいました。もう終わりですか

決める前に、図の下の予測を読んでください。ここまでの平均をそのまま先へ 伸ばして、日付をひとつ出します。その日付が12月の第1週なら、11月中に 終わらせるのに必要なのは1日300〜400字、つまり30分ぶんです。2月なら、 それはペースの問題ではなく、どれだけ記録してもペースの問題にはなりません。

頑張りよりも効く調整が2つあります。1つは目標を動かすこと。いちばん上の 欄はそのためにあります。3万字を書き終えるほうが、19日目に5万字を投げ出すより はるかにましな結果で、どちらにしても報告する相手はいません。もう1つは、 足りない分を薄く伸ばさず、1日に固めて書くこと。4日ぶんの穴は、土曜を 1日つぶすほうが確実に埋まります。普段の1.2倍で埋めようとすると実際には 3週間かかり、しかも1.2倍というのは、毎日が少しずつ嫌になるということ だからです。

ひとつだけやらないほうがいいのは、数え直しです。いま自分がどこにいるかを 正確に割り出すのに使った1日は、書かなかった1日で、そもそも数字が目的では ありませんでした。

5万字は本当に小説なのか

短いほうの端ですが、その端には良い仲間がいます。ここで注意がいるのは、 比較に使える数字の多くが英語の語数だということです。よく引かれる語数自体、 出版社が公表したものではなく通り相場の概算ですが、並びの形は疑われていません。 『ハツカネズミと人間』がおよそ30,000語、『グレート・ギャツビー』が およそ47,000語、『華氏451度』がおよそ46,000語、 『スローターハウス5』がおよそ49,000語。現代の一般向け長編を英語で 出版社に持ち込むなら80,000〜100,000語のほうが多く、はじめての書き手は たいていその範囲に着地するよう勧められます。いずれも語数であって、 日本語に訳せば字数はこれよりかなり大きくなります。

日本語のほうで確かなことは、算数の部分だけです。5万字は400字詰め原稿用紙で 125枚。文庫の長編一冊は、たいていこれよりだいぶ厚い。つまり11月の5万字は、 短い長編ひとつぶんか、ふつうの長さの本の、とても粗い3分の2ぶんです。 どちらも本物の成果です。どちらも完成した本ではありません。ひと月のこれが 生むのは、存在する草稿です。そして直せるのは、存在する草稿だけです。

このページが数えるもの、数えないもの

数えるのは、あなたが教えた数字だけです。つなぐ文書もなければ、 プラグインも、監視するフォルダもありません。数字を打ち込むと、その日に入ります。 これは未完成の機能ではなく、意図した制限です。原稿を読みにいく仕組みは アップロードかアカウントのどちらかを必要とし、このページはそのどちらも 要らないように作ってあるからです。

打ち込む数字には2通りの意味があり、枠の上の切り替えがどちらかを決めます。 + 今日書いた分は、今日すでに記録されている分に足します。 人が普段口にするのはこちらの数え方です。= 今の総字数は、 その数字を原稿全体の長さとして——つまりワープロが表示している数字として——扱い、 今日ぶんがいくつかを逆算します。3日記録し忘れても壊れないのは後者です。 累計は、最後にいつ見たかを気にしないからです。

どの日もあとから直せます。カレンダーの日を選んで上書きするだけで、 そのとき空のままにした日も含めて直せます。図もペースも予測も、 その30個の数字だけから出ています。ほかには何もありません。

なぜ登録がないのか

登録を必要とするものが、ここに何もないからです。目標ひとつと整数30個は 自分のブラウザに収まります。そしてページがメールアドレスを尋ねた瞬間に、 アカウントの仕組みと、パスワード再設定と、あなたの執筆習慣が入った データベースと、12月にお知らせを送る理由とが、いっしょに付いてきます。

その選択の代償は本物なので、はっきり書いておきます。ここに保存されたものは このブラウザの、この端末の中にあります。だからスマートフォンには付いてきませんし、 閲覧データを消せばいっしょに消えます。バックアップのボタンはそのためにあります。 小さなファイルを書き出すので手元に置いておいてください。読み込みのボタンが それを戻します。同じ機械でも、別の機械でも。

入力したものはどこにも送られません。字数を運ぶ計測イベントもなければ、 それを見たことのあるサーバーもなく、ひもづけられるアカウントもありません。 サイト全体についてはプライバシーのページに書いてあります。 この段落は、この道具に固有の部分です。